アロマテラピーの歴史
中世
アラビア/イスラム世界
- イスラム帝国でギリシャ医学をベースに、中国、インド、中近東、エジプトなどの周辺医学が融合したユナニ医学が発展
- 「ユナニ」はアラビア語でギリシャという意味
- 8世紀から12世紀にかけてアルコールの発明、アラビア式蒸留法が確立した
イブン・シーナー
- 医学者・哲学者でもあると同時に、天文学や数学、文学など幅広い分野の学問に精通
- 治療の際にローズウォーターなどの芳香蒸留水を使用した
- 著書の「医学典範(カノン)」はヨーロッパの医学大学の教科書として17世紀頃まで用いられた
ヨーロッパ
- キリスト教中心とした社会で、修道院の修道士たちによって医学の知識が伝えられ発展した
- この医学は「僧院医学(修道院医学)」と呼ばれ、修道院の中で治療に用いる薬草が栽培された
- 十字軍の遠征によりイスラム諸国の影響を受け、蒸留技術、知識、学問が継承される
- イタリアのサレルノ、フランスのモンペリエで医学校が開設し、のちに医科大学に発展する
- 14世紀中頃、「ハンガリアン・ウォーター」が話題になる
- 70代のハンガリー王妃がローズマリー水を使用して若返り、ポーランドの王子にプロポーズされたことから「若返りの水」として知られるようになった
- ペスト(黒死病)の流行に、ハーブ、スパイス、樹木、樹脂の燻蒸、果実にクローブを詰めて乾燥させた「ポマンダー」を魔除けにした
- フランスではペストに罹らなかったとされる4人組の泥棒たちのハーブビネガーのレシピ「盗賊のビネガー」が流行
十字軍の遠征
1906年、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3大宗教の聖地であるエルサレムがイスラム教徒によって占領され、聖地回復のためにローマ教皇が招集したのが十字軍。約200年間の遠征は、軍事的に失敗に終わったものの、東西世界の交流を盛んにした。
ヒルデガルト
- ドイツの修道女
- 治療用のハーブの活用法を著書にまとめドイツ植物学の基礎を築いた
- ラベンダーの効能を最初に紹介した人物とも言われる
日本
- 平安時代に「お香」が貴族の間で親しまれ、紫式部の「源氏物語」の「梅枝の帖」に記載
- 香薬を調合し優劣を品評する「薫物合(たきものあわせ)」、衣類などに香を焚き染める「薫衣(くぬえ)」、室内で香りを燻らせる「空薫物(そらだきもの)」などの風習が親しまれる





