アロマテラピーの歴史
古代
エジプト
- 古代エジプトにおける「香り」は宗教儀式のためのもので、神殿で乳香や没薬などの樹脂が薫香として使われ、焚香料の「キフィ」は特に上等とされた
- 植物や香料はミイラの製造にも用いられ、遺体の内臓を清めたり、殺菌・防腐のため、内臓を取り出した遺体に詰めたりもした
インド
- 現在もインドやスリランカを中心に続くアーユルベーダという伝統療法が誕生した
- アーユルベーダは「Ayus(生命)」と「Veda(知識)」を組み合わせた造語で、医学だけでなく自然観や宇宙感を含んだ哲学でもあり、その具体的な生活法も示された
ギリシャ
- 植物が治療に使われ、植物の香りは芳香植物を火で焚いてその煙で燻す燻蒸が治療法として用いられた
ヒポクラテス
- 医学者で、現代に通じる科学的な医学の基礎を気づいたことから「医学の父」と呼ばれている
- 病気を科学的にとらえ、呪術的手法と医療を切り離した
- 著書の「ヒポクラテス全集」でその考えを知ることができる
テオフラストス
- 哲学者で、植物を科学的に分類したことから「植物学の祖」と呼ばれている
- 著書「植物誌」には500種類以上の植物が記載され、香料として使われた植物と、香料の調合や製造、使用法も記載されている
ローマ
- テルマエと呼ばれる公衆浴場に香り高い香油が使われた
- 中でも古代ローマ人のローズの香りへの傾倒は熱狂的で、香料を身体に塗ったり、ローズの酒を飲んだり、香りを移した水を噴水にしたりした
ディオスコリデス
- ギリシャ人医学者で、皇帝ネロの軍医
- 遠征中の観察から得た知識を著書の「マテリア・メディカ(薬物誌)」にまとめ、約600種の植物を記載し、育成地や薬としての効能、調合法などを記した
- 512年頃に作られた「ウィーン写本」は最古の写本として有名で、約400枚の植物彩画も添えられていた
プリニウス
- 博物学者で、当時の自然に関する知識や情報の集大成とされる著書、「博物誌」を残した
- 全37巻にも及ぶ著書では、植物や植物薬剤に関しても広範囲で触れている
ガレノス
- ギリシャ人医学者で、ヒポクラテス医学を基礎にし、体系的学問としての医学を築いた
- コールドクリームなど、植物や自然素材を使用した「ガレノス製剤」の処方は現在まで継承されている
日本
- 飛鳥時代に仏教伝来とともに香りの文化がもたらされ、「日本書紀」が香りについての記述で最も古い文献
- 推古天皇3(595)年に沈水(じんすい)という香木が淡路島に漂着したという逸話があり、「聖徳太子伝暦」「水鏡」などにも同様の記述がある
中国
- 薬草について書かれた本「本草書」で有名なのが「神農本草経」
- 「神農」は農耕と医療知識を人々に広めた中国神話の農業神のこと
陶弘景
- 中国最古の本草書「神農本草経」を再編纂し、730種類の薬石を記した





