アロマテラピーの基本
心身への作用
脳への3つの経路
鼻から吸い込まれたにおい物質が何の匂いなのかを判断するのは脳。
嗅上皮にある嗅毛(嗅繊毛)で香りを感じ、においの情報を電気信号に変換する。その香り情報が脳の一部である嗅球で整理されてから嗅皮質へ送られる。
嗅皮質から脳の各部へ伝わるルートは以下の3つ。
- 扁桃体から視床下部に伝わる経路
- 前頭葉に伝わる経路
- 海馬に伝わる経路

脳における身体の基本的な機能を司る領域を大脳辺縁系(情動脳ともいう)といい、その中でも自律神経の働きを調整し、体温調節や内臓、内分泌系の働きにもかかわる視床下部は特に香りの情報がもたらす影響を受け、体内の環境を一定に保ち続けようとするホメオスタシス(恒常性)の維持に役立つ。
大脳にはほかにも海馬や扁桃体といった部位があり、海馬は記憶を司り、扁桃体は感情、欲求などの情動を司る。
皮膚に浸透して伝わる経路
皮膚は外側から順に表皮、真皮、皮下組織の三層からなり、表皮を覆う角質層や皮脂膜は水分をとどめ、潤いを保つ機能と同時に異物や外的刺激から肌を守るバリア機能も備えている。
角質層の中では角質細胞を天然保湿因子(NMF)と細胞間脂質が肌の水分を保つ役割を果たしている。
真皮では線維芽細胞が、ハリ、弾力のもととなるエラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸を作る。
睡眠
睡眠は身体や脳の疲労を回復し、健康には欠かせない。良質な睡眠には自律神経のバランスが大事で、交感神経と副交感神経がバランスよく働いていることが理想。
ストレス
人間の身体は、健康な状態では自律神経系、内分泌系、免疫系がうまくかかわり合いながら体内の環境を一定の範囲内で維持する機能を備えており、これをホメオスタシス(恒常性)という。
ホメオスタシスの維持には栄養・運動・休息をバランス良くとることが大事。アロマテラピーによって脳の視床下部に働きかけ、心身のバランスを整えることも有効。
女性ホルモン
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)がある。
エストロゲンは血中コレステロールの増加抑制と骨を丈夫に保ち、皮膚や粘膜の乾燥を予防する。
プロゲステロンは妊娠するために欠かせないホルモンで、20〜30代がピークで、40代後半以降の閉経前後に低下し、更年期障害も引き起こす。





